加湿器のカビは健康被害はある?対策掃除は?タイプは?
2015/12/04
徐々に寒さが厳しく感じられる日も多くなってきましたが、同時に空気の乾燥もお肌に感じられるようになってきました。
乾燥の続く日々に、加湿器を使う方も多いのではないでしょうか。
会社等でも机の上の卓上設置タイプの加湿器などから蒸気が立ち上っているのが目につくようになりました。
本日は加湿器のカビにまつわる気になる点をご紹介していきます。
加湿器のカビは健康被害はある?
加湿器を使用していて、水を取り替える際などに、フィルターや底に溜まった残り水などがかなり汚れているのを目にすることがあります。
また、加湿器を使用している際に嫌な臭いを感じることもありますね。
自宅などで使用している際には、比較的小まめに掃除をしたり水を入れ替えたりするので、綺麗な状態で使用出来ますが、会社などに置いてある加湿器などは人が多い分、汚れのスピードも早く、嫌な臭いを発している会社もあるのではないでしょうか。
水を使用しているだけに、汚れだけではなくカビが発生しやすいのも加湿器の難点ですね。
加湿器の汚れから発生するカビによって健康にどのような影響があるのでしょうか。
加湿器に限らず、カビ自体はアレルギーやアトピー、化学物質過敏症などのいわゆるシックハウスの発生原因になるとも言われています。
また、加湿器の水を綺麗にしておかないことで、水の中にレジオネラ菌などが大量に増殖し、エンドトキシンという毒素が発生して加湿器によって空気中に拡散されることで、「加湿器肺」や「加湿器病」と呼ばれる肺の病気になることもあるようです。
加湿器肺の症状としては、発熱や胸の痛み、呼吸困難などが発症します。
加湿器のフィルター、水槽の掃除、そして小まめな水の取り換えが重要です。
そして、何よりも空気中の汚れを少なくする為にも部屋の掃除も忘れずに行いましょう。
とくに小さなお子さまや体力の弱っているご年配の方のいるご家庭では注意が必要です。
加湿器のカビ対策掃除はどうする?
加湿器のカビ対策としては、まずはカビを発生し易い状態にしないことが、当たり前ですが、重要なことです。
・水の継ぎ足しはせずに、少なくなったら底に溜まった残り水も捨てて水槽を綺麗にしてから新鮮な水を入れる
・残った水はそのまま放置せずに捨て、毎日取り換える
・フィルターは週1回は洗浄する
・ケースや水槽(水タンク)も週1回は台所洗剤などを使用して洗浄する
フィルターなどに付着する白い物は、カルキやミネラルが原因となっているものですが、これはクエン酸などに漬け置きすることで付着しにくくなります。
重層も良いですが、やはりクエン酸の方が効き目があります。また、漬け置き時間は1~2時間程度で大丈夫です。
一度発生してしまったカビは徹底的に掃除をして、菌が増殖しないようにしましょう。
また、空気中の汚れが加湿器を汚す原因にも繋がる為、部屋の掃除でおおもとを綺麗にしておくことは言うまでもありません。
加湿器に使用する水は、市販のミネラル水や浄水器の水は使用しないようにしてください。
水道水には微量の塩素が含まれている為、雑菌などが繁殖し難くなっていますが、市販のミネラル水などは一般的には塩素が含まれていない為、時間の経過とともに雑菌が繁殖し易くなる為です。
フィルターの寿命も短くなると言われていますので、くれぐれも水道水を使用してください。
付属の説明書もよく読んでから使用しましょう。
加湿器のカビが発生し難いタイプは?
加湿器のタイプによってもカビが発生しやすいタイプがあるようです。
加湿器のタイプには大きく4つの種類があります。
・気化式
水をフィルターに浸透させて内蔵ファンの風を当て気化させる方式
・スチーム(蒸気)式
水を加熱して蒸気に変える方式
・ハイブリッド式
ヒーターで加熱した水を超音波振動でミスト状にする方式
・超音波式
水を超音波振動によって微細な粒子にしたのち空気中に散布する方式
それぞれにメリット、デメリットはありますが、衛生面から見ると、スチーム式は過熱している為、雑菌なども熱で煮沸しているので、衛生上はメリットがあります。
また、スチーム式も同様に加熱している為、安心です。スチーム式は熱くないミストが出る為に小さなお子さまがいるご家庭などでも人気が高いです。
反対に超音波式は雑菌などもすべて振動して散布させてしまう為に、他のタイプに比べ水や内部を衛生的に保った状態で使う必要があります。
まとめ
加湿器だけではなく、窓ガラスなどに付着した結露などからもカビは発生し易くなりますので、とくに冬の期間は結露などにも注意して、小まめに拭き掃除をするようにしましょう。
冬になって加湿器をつけていて、咳などが出ている方は加湿器病も疑ってみましょう。
乾燥だと思ってさらに加湿器を使用すると、悪循環です。
きれいな状態にしても症状が改善されない方は、お早目にかかりつけ医か最寄りの病院で診察していただきましょう。
加湿器がなくても、濡れたタオルや洗濯物の部屋干しでも加湿は得られますので、工夫してみてくださいね。
寒い季節ですが、お部屋の定期的な空気の入れ替えもカビを防ぐコツです!