お中元はいつ何を贈る?誰にどのくらいの相場で贈る?お返しの相場は?
2016/06/07
夏といえば、年の瀬と同様にお中元の時期でもありますが、贈る先などは決められていますでしょうか。
今回はお中元の気になるところをご紹介してまいります。
最近ではお中元の習慣も薄れてきているように感じますが、日本の由緒あるしきたりとして、残していきたいものですね。
お中元はいつ何を贈る?
夏にお中元を贈るのは日本の習慣として実施していますが、そもそも「お中元」とは、中国から伝わった「三元」のうちのひとつが、日本古来の御魂(霊)祭り(みたままつり)と、伝来佛教の7月15日の盂蘭盆会(うらぼんえ)とが重なったことから、夏の贈り物として贈答習慣が根付いたものといわれています。
■お中元を贈る時期
7月初~7月20日頃(土用の入り前まで頃)
地域によっても多少習慣が異なっているところもあるようですが、現在では7月の初旬から7月中旬に贈るのが一般的となっています。
過ぎてしまった場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈るようにしましょう。
贈る際の表書きは、濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本となりますが、献辞(上書き)は水引中央結び目の上に「御中元」と書き、名前書きは水引中央結び目の下に献辞よりやや小さめに「フルネーム」で書きます。
当方もしくは相手方が喪中の際ですが、「お中元」はお祝いごとの贈り物ではなく、日頃お世話になっている方に対する感謝の気持ちを贈るものであるので、いずれかが喪中の場合であっても、お中元を贈ることは差し支えありません。
忌中の場合や気になる場合は、事時期をずらして暑中見舞い(土用の入り以降立秋まで)や残暑見舞い(立秋以降)の形で贈るといった方法もあります。
贈る先が身近に届けることが出来る相手であれば、手渡しで贈るのが良いですが、宅配や通販など店舗から直送する際には挨拶状を付けるなど必要となってきます。
■お中元贈り物
・ビール
・洗剤セット
・調味料、食用油セット
・ジュース
・そうめん
・和菓子類(水ようかんなど)
・ハム、ソーセージ類
・コーヒーセット
お中元が近付くにつれて様々なCMなども流れていますが、ビールなどは人気が高く、夏に需要のある贈り物ですね。
贈る相手の好みなども考慮して、日常使用頻度(需要)が高い物などを贈ると喜ばれます。
アルコールの苦手な方へビールなどを贈ることのないように注意しましょう。
お中元は誰にどのくらいの相場で贈る?
お中元を贈る相手も悩むところですね。
■お中元を贈る先
・両親
・親戚
・友人
・仲人
・習い事の先生
・仕事の関係
・職場上司
・隣近所
両親や友人など日頃から頻繁にお付き合いがある方で特段「お中元」として贈り物をしなくても、日頃御馳走などでおもてなしをする機会があるような方は、折り入ってお中元を贈らなくても良いでしょう。
最近では、会社関連も「お中元」などの取引を禁じているところもありますし、「お中元」としてではなく、夏のご挨拶を「暑中御見舞い」の葉書などで済ませてしまうケースも多くなっています。
贈る相手との付き合い関係を見極めて贈るようにしましょう。
お中元の慣習が薄れてきている現在においては、贈ることによって反対に相手先へ気を遣わせてしまうことにも繋がりかねません。
贈り物や贈る先がはほぼ決まったところで、次にどのくらいの相場のものを購入すれば良いのかも迷うところですね。
■お中元相場
3,000円~5,000円
お中元の相場も、相手との付き合いの深度によって変わってきますが、一般的には3,000円~5,000円が多い傾向となっています。
夏のお中元の時期になると、いつまで贈れば(年々続ければ)良いのかといった悩みも抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
贈る期間としては、特段にお世話になった機会が多かった年などには気持ちとして贈り、毎年のように贈らなくても良いでしょう。
最近では結婚する際にも仲人を付けなくなったりしますが、仲人の方に贈る際には3年が目安ともなっています。
一度贈ってしまうと、無下に贈るのを止めた時に失礼になるような気もしますので、贈り始める際にもちょっと考えてから贈るようにしましょう。
お中元のお返しの相場は?
自分が思いも掛けない方からいただいた際ですが、頂いた後に出来るだけ速やかに電話か手紙でお礼を伝えるのが礼儀です。
本来はお世話になった方々に贈ったり取引関係の方々に贈るのが一般的ですので、贈られる側としてはとくにお返しを必要としませんが、お礼を伝えるだけではなんとなく気持ちが落ち着かない場合は、相手や同僚、友人などの場合には、返礼として同額程度の「御礼」の品か「お中元」を贈るのが良いでしょう。
まとめ
冒頭にも記載しましたが、最近ではお中元の遣り取りもあまりみかけなくなりました。
煩わしい慣習と捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、せめて日頃より大変お世話になっている方へは気持ちとして贈り届けたいものですね。
素敵な夏をお送り下さい。