スーパーなどでも栗のコーナーが目立ってきて、栗ご飯などおしい季節になってきましたね。
栗ご飯だけでなく、ケーキなどのスイーツもモンブランの種類が多く出てきて、秋の味覚真っ盛りです。
栗ご飯などとってもおいしいですが、調理する際には、あの恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか。
そう、あの恐怖とは、栗の中にいるニョキニョキと出てくる虫です。
今回は美味しい栗ですが、栗を調理する際の気になる、虫の対処法等について調べてみました。
是非、参考に美味しい料理を作りましょう!
栗にいる虫を処理する方法は?
一般的に栗虫と呼ばれている虫は2種類がほとんどとなっています。
その名前と特徴については以下の通りです。
・クリシギゾウムシ(ゾウムシの幼虫)
秋もはじまる9月~10月頃に小さな穴をあけて卵を産み付け、その後、幼虫が穴をあけて出てきます。
・クリミガ(蛾の幼虫)
こちらの虫については、クリシギゾウムシとはちょっと行動が異なっていて、栗の葉に産卵された卵が8月~9月頃に孵化し、孵化直後に栗の実に入って栗の実を食べます。こちらも栗の実を食べた後、穴をあけて出てきます。
クリミガの場合、まだ実が柔らかいうちに栗の中に入る為、穴の存在がないのに中に虫がいるといった状態になります。
また、穴をあけて出てくる為、穴があるから中にいるとは限りません。既に食い荒らされた後の方が多いです。
栗虫はスーパーなどで購入すれば安心、と思いがちですが、スーパーなどで購入したものにも虫は入っていることはあります。
ですから、お店で栗を選ぶ際に虫がいないものを選ぶことは難しいです。
基本的に虫が入っている(入っていた)ものについては、小さな穴が開いているので、穴を目安にすれば分かりますが、穴が開いていないものでも虫が潜んでいるものがあるからです。
農薬をたくさん散布して作られた栗であれば虫の被害も少ないのでしょうが、完全に退散させるのはなかなか難しいようです。
かりに農薬を撒かれて虫がいない状態であっても、健康への影響を懸念してしまいますね。
では、店頭でも判断が難しい中、次にやらなければならない方法としては、購入後に判断する方法です。
購入してきた栗をしばらく水につけておくと、虫に害されている栗については軽くなっている為、浮いてきますので、一つの判断方法として使えます。
ただし、浮く位に軽くなっている場合ですと、かなり害されている可能性があります。
水に一晩程度浸すこと自体は、鬼皮を剥く際にも柔らかくなるので、お試しください。
あまり害されていない場合ですと、水にも浮いてこないので、一概には判断が難しいです。
浮きもしない、穴も確認出来ないとなると、いよいよ皮を剥いて目視で確認するしかありませんね。
お目に掛かりたくない気持ちは分かりますが、美味しい栗を食べるには耐え所です。
虫がいた(いた形跡がある)際には、虫がいるところの周辺を取り除いて残った部分を料理に使用しましょう。
栗に虫がつかない保存方法は?
それでは買ってきた栗はどのように保存すれば良いのでしょうか。
保存方法もいろいろあるようですが、ここでは一般的な保存方法をご紹介します。
【冷蔵保存】
良く洗い、水気を取ったら新聞紙にくるみチルド室で保存。冷蔵庫に入れない場合は、水に入れ冷暗所で保存。水は毎日必ず取り替える。
いずれにしても1週間以内位に食べるのが理想です。むき栗は長持ちしなく、3日程度しか持ちませんので早めに食べましょう。
【冷凍保存】
同じく良く洗ったあとに冷凍庫で保存。こちらの場合ですと半年程度は保存が可能となります。
解凍は沸騰したお湯に入れてそのまま煮込めばOK。
虫が入っている状態で、そのまま保存しておくと被害が大きくなりますので、すぐに調理しない場合は、上記方法で早い段階で保存しましょう。
また冷蔵庫に入れておく間に虫が出てくる可能性もありますので、冷蔵保存等の際は新聞紙でくるんだ後にビニール袋などへ入れて保管する方がよいでしょう。
栗にいる虫を食べても大丈夫?
もし、栗の中の虫を口にしてしまった場合はどうなるのかといった心配もありますが、結論から述べますと、生で食べない限りは食べても害はないようです。
もっとも、卵の状態ですと目に見えな位に小さいので知らずのうちに口にしてしまってる可能性もありますね。
ただし、あまりにも中身が食されている場合には、甘味がなくなっている可能性がありますので、状態を見て使用するとよいでしょう。
また、果実が小さい芝(柴)栗などは生で食べて噛んでいると甘味が出ておいしいものですが、生で食べる際には良く確認してから食べるようにしましょう。
食べても害はないですが、やはり生は抵抗ありますね。
まとめ
栗は好きだけど、虫が出てくるのが苦手という方は多いですが、甘い栗ほど虫がいる可能性が高いです。
まずは目で虫の穴の有無を確認し、その後、水につけて浮いたものを除けば、おおかた虫の居そうな栗は避けることが出来るでしょう。
しかし、どうしても出会ってしまうこともありますが、美味しいものを食べる為と割り切って調理に取り掛かり、秋味を堪能してはいかがでしょうか。
収穫の秋、味覚の秋!