間もなく11月に入り、そろそろ年末の雰囲気が漂い出してくる時期ですが、合わせて
あと2ヶ月ほどで新年を迎えることになります。
新年を迎えるにあたり、喪中のご家庭もいますが、喪中場合の新年の過ごし方について、
気になる部分をご紹介していきます。
1年はほんとあっという間ですね?
喪中お正月の料理どうする?
近親者が亡くなると、遺族は亡くなった方の喪に服します。この喪に服す期間を喪中と言います。
また、亡くなって7日間(四十九日)を中陰と言いますが、中陰の間は、死者の霊がこの世とあの世の間をさまよう期間で、まだ仏の世界に入れずに人間界を彷徨っている期間と言われています。
そして、満中陰志(マンチュウインシ)とを迎えるのですが、これは、四十九日目の忌明けを迎え、死者があの世へ辿り着いた(無事成仏した)ことを満中陰と言い、「志」とは、謝意を表す言葉で、「お蔭様で無事満中陰を迎えました」という感謝の気持ちを表しています。 これを「喪に服す」といっています。つまり、亡くなってから満中陰志が明けるまでが大切な喪中の期間になります。
古くより喪中期間は、近親者などが亡くなった際に一定の期間、慶事(結婚式など)への出席や神社参拝などはは慎み、また喪中(故人死後一年以内)に年を越す場合は、しめなわ、門松、鏡餅などの正月飾りや、おせち料理などで祝ったり、新年回りや年賀の挨拶なども控えるといったしきたりが今も受け継がれています。
さて、喪中の際の料理ですが、結論から言いますと、古くからのしきたりによってお祝い事は控えましょうということですので、特段、おせち料理やお飾りなどを行わない限り、料理の内容がおせち料理と同じであっても構いません。
重箱などに入れた、おせち料理としてではなく、一般的な料理として出せば問題ありません。
雑煮や鯛料理などはさすがに祝事の様相を呈してしまいますが、黒豆、昆布巻き、伊達巻など通常の料理として食卓に並べて食べるのが良いでしょう。
おせち料理の内容ではなくても、一般的な料理であれば、特段問題ありません。
ただし、各家庭、地方、地域によって風習がある場合は、風習に従うようにしましょう。
喪中お正月の神棚はどうする?
年末までの間に神棚は清掃を行い、お正月明けに前年のお札を納め、新しいお札を受け、神棚に奉るようにしましょう。
お正月明けの期間については、三が日、7日、10日、15日など地域によって異なっていますので、氏神(地域の神社)さまに確認されるのが良いです。
また、ご一緒に住んでいる方などが亡くなっているのであれば、五十日間は神棚のお札を隠すように和紙や半紙で隠すようにしますが、ご一緒でなければ、とくに必要ありません。
五十日間がお正月に被る方は、気を付けてください。
喪中お正月の初詣はどうする?
年始まわりや神社、仏閣への初詣も控えるのが一般的です。
前述の神棚へ奉るお札同様、お正月が明けてから神社へ前年1年の感謝と新しい年へのお参りに行きましょう。
くれぐれも、何もしない寝正月とはならないように!
まとめ
喪中期間中の料理や神棚、初詣などしきたりなどはありますが、詳細部分は地方や各家庭での風習により若干異なっている部分もあるようですので、自分のお住まいの氏神様などに確認されてお正月を迎えるようにしましょう。
また、お年玉などはあげても問題ありませんので、派手目の袋を控えた方がよいですね。
年明けの挨拶にも注意が必要です。
「おめでとうございます」はNGとなりますので、「昨年はお世話になりました。今年も宜しくお願いします。」などが喪中時の一般的な新年のご挨拶ですね。
あまり、肩肘張らなくても構いませんが、年末付近にあらためて読み直して、不測がないようにしましょう。