冬が近づくにつれて、空気の乾燥とともに、お肌の乾燥に悩まされる方も多いですね。
小さなお子さまから大人まで、乾燥肌の方は痒みやひび割れなどが気になるところですが、今回は乾燥肌の気になる点をお伝えします。
乾燥肌の原因や対策、そして、乾燥肌がシワの原因?かなど調べてみましょう。
乾燥肌の原因は?
そもそも乾燥肌の原因ってなんなのでしょうか?
その前に、お肌が水分を保持出来る状態を確認してみましょう。
お肌には水分を保持する3大要素が欠かせません。
・皮脂膜
・天然保湿因子(NMF)
・細胞間脂質
まず、皮脂膜ですが、皮膚の一番外側にあり、汗と皮脂が混ざって出来る天然のクリームと呼ばれています。
皮膚の一番外側で水分の蒸発を防いでくれている部分ですね。
次に、天然保湿因子ですが、ここは角質層の中にあり、アミノ酸や尿素、ミネラルなどで構成されています。
お肌の弾力性などを保ってくれている部分です。
3つめの要素である、細胞間脂質ですが、ここも天然保湿因子同様、角質層の中にあってセラミドやコレステロールなどから構成されています。
役割としては、外部からの刺激や体内水分の過剰な蒸発を防いでくれています。
そして、最も保湿に重要な要素を担っているのが、細胞間脂質となります。
最近、乾燥肌などに対して、セラミドなどの効果が謳われているのは、細胞間脂質にも入っている成分でもあるからでしょう。
水分保持の3大要素は分かりましたが、結果として、この要素を阻害するのが乾燥肌に繋がるということになります。
・食生活
・間違ったスキンケア
・生活習慣
乾燥肌の要因となりうるものとしては、上記がありますが、その他にも加齢、生まれつき、生活環境などもあります。
冬場はとくに湿度が低くなる為に乾燥し易くなるということですね。
また、間違ったスキンケアには、よく勘違いされている、美容機器スチームやスプレーなどを顔に当てる行為は、蒸発を早めてしまい、過乾燥といって、もともと肌にあった水分までも余分に奪ってしまいます。
自分の食生活や生活環境を再度確認して、まずは生活習慣で乾燥肌を改善出来るようにしましょう。
乾燥肌には加湿器が効果あり?
先ほども述べたとおり、間違ったスキンケアとして、美容機器などのスチームやミストを顔に当てる行為があります。
ですから、結論からいうと、加湿器も顔には直接当てなくてもあまり望ましい状態とはいえません。
しかし、とくに冬場ですと室内ではエアコンなどの暖房機器を使うケースが多くなるはずですので、部屋の中が乾燥状態にしておくことを考えれば、加湿器も置き場所などを選べば効果はあります。
肌に直接当たらないように、部屋全体に湿度が行き渡るような場所で使用するようにしましょう。
また、加湿器は風邪の予防など、喉や粘膜にウィルスが付きにくくしますので、湿度調整をマメに行いながら、時々、部屋の喚起も行い、上手く使うようにしましょう。
乾燥肌はシワになる?
乾燥肌はシワになりやすいと言われていますが、一概に乾燥がシワの原因とも言えません。
前にも述べたとおり、肌の保湿の重要要素は細胞間脂質にあります。
この細胞間脂質の成分のひとつとなっているセラミドですが、セラミドは繊維状のたんぱく質で出来ていて、肌弾力を保っていてくれるのです。
しかし、コラーゲン自体の新陳代謝は2年~6年ほどかかると言われていて、さらに50歳頃になると新陳代謝が行われなくなる成分です。
ですから、シワの原因のひとつに加齢があるのですが、コラーゲンはただ単に飲んだり塗ったりするだけでは浸透していかないようです。
規則正しい生活の中で、コラーゲンを増やす為のスキンケアなどが重要となります。
乾燥肌がシワの原因といわれるのはコラーゲンにもあったのですね。
まとめ
ひとくちに乾燥肌と言っても、その原因は様々ですね。
加齢や生まれつきの要因もありますが、やはりなんと言っても規則正しい生活習慣とストレスをなるべく与えないような生活をおくることが大切です。
無理なダイエットや睡眠不足、偏食などはお肌に影響を与えるのみだけではなく、体全体にとっても良くはありませんので、冬の乾燥シーズンを迎える前に今一度自分の生活習慣を見つめ直してみてはいかがでしょうか。