大人になってからピアノを習う方や小さい頃に習っていた方で、再開される方も多いのではないでしょうか。
ピアノを大人になってから学ぼうとすると、習いに行く時間がなかなか取れなかったり、中にはちょっと気恥ずかしい感じがしたりと、お子さんを習いに行かせる時とは違ってスムーズにいかないですね。
今回は大人になってからピアノを習いたい方へ気になる点を書いていきます。
ピアノを大人になってから独学で習うには?
ピアノを独学で習うのは、最終的な目的にもよりますが、人前でスムーズに弾けるようには少なくても2~3年はかかります。
もちろん、選曲や日々の取り組み時間などでも大きく変わってきますが、一般的にサラリーマンの方など仕事をされている方で、毎日自宅に帰って1時間や週末にまとまった時間を使って練習していける方では、2~3年がひとつの目安となります。
全くピアノに触れてこなかった方などでは、楽譜の読み方などから始めますので、かなり時間がかかる方もいるでしょう。
初心者向けの楽譜の中には、使う指を番号で示しているものもありますので、比較的に弾きやすい譜面になっていますが、自分の弾きたい曲が分かり易く記載されているとは限りません。
ピアノを習得するからには、自分の好きな曲を人前でスムーズに弾けるようになりたいですので、基本的な楽譜の読み方や記号などは早い段階でマスターするようにしましょう。
さて、独学の始め方ですが、まずは本屋や楽器店の譜面のコーナーに行って、初心者向けの本を一冊購入してきましょう。
自分のマスターしたい曲が掲載されているとは限りませんし、ほとんどの初心者向け読本が習得し易い曲から始めるようになっていますので、初めはもどかしいかもしれませんが、本の内容に従って順序通りマスターしていきましょう。
本を選ぶポイント
・きちんと解説が記載してある
・文字のフォントが読みやすい
・手本のDVDがついている
初心者向けでもとくに「はじめての…」や「いちから…」など、初心者というよりは取組初めのタイトルになっている本を選んでください。
ほとんどが、習得順序としては変わりありませんが、フォントなどはピアノを弾きながらでもすぐに読めるフォントの方が疲れません。
DVDで手本を見ることが出来れば、本の記載内容で迷った際や、曲内容が分からないまま引くよりは目と耳で確認出来ますので、断然、習得が早くなります。
また、習得のしかたはともかく、独学で習うと何かと挫折が伴いますので、継続させるモチベーションを保つためにも目的を持つことも必要ですね。
・結婚式などで披露
・家族、友人、知人などへ披露
・YouTubeなどへアップ
目的としてはいくつかありますが、上記ケースなども目的としては良いでしょう。
YouTubeなどへの投稿は、多くの人に閲覧してもらうのと同時に、完璧に出来るのを待つまでもなく、自自分自身で習得の過程を記録として残すことにも繋がるので、モチベーション維持には効果的です。
本を購入した後は、とにかく指を動かして弾いてみて、ピアノに慣れることが優先です。
ピアノは大人になっても脳にいいの?
ピアノなど指を使うこと自体、脳に刺激を与えることが出来るので良いと言われています。
とくにピアノは両手10本の指を使いますし、ペダルも使用するとなれば足も使いますので、脳の活性化には繋がるのかも知れませんね。
楽譜を記憶して次に弾く音を先読みして、両手を複雑に使う動作が脳の機能を高めると言われています。
小さい頃の方が脳への影響も大きく効果的ですが、大人になっても効果は望めるようですので、諦めずに日々少しずつでも一歩一歩進めていきましょう。
自分の好きな曲を目と手、耳を使うので、脳への刺激も強くなるのでしょうね。
脳へのストレスを与えないように、楽しんで取り組むことが一番です。
ピアノで大人におすすめの曲は?
最終的にはご自分の好きな曲を弾くことが出来るようになることが目標のひとつでしょうが、全く初めての方が取り組むクラッシック曲に次のような曲があります。
・メヌエット
・カノン
指が慣れてきたら、少しテンポアップした曲にも取り組んでみると良いでしょう。
・エンターテイナー
・トルコ行進曲
基礎が網羅出来てきたら、以下の曲などもいかがでしょうか。
・アヴェ・マリア
・アラベスク
初心者向けの教本を購入してくると、ステップアップ出来るように曲も掲載されていますので、本の順番通りに取り組むと、スムーズに上達出来ます。
日々の進歩は感じられなくても、数か月後に気付いた時には、ここまで弾けるようになったと実感出来ることでしょう。
まとめ
ピアノの習得については、どうしても時間的、予算的に教室に通うことが出来ないのであれば、本などを購入して独学で学ぶのも良いですが、やはり教室に通う環境があれば教えてもらう方が断然早く習得できます。
いずれにしても、趣味などで習得するのであれば、好きな曲を自分の好きなように弾いて楽しむことが一番ですので、肩肘張らずに、気楽に実施していくことを忘れないように取り組んでいきましょう。
1曲でもスムーズに弾くことが出来てくると、また次の曲への自信につながります。
ピアノの練習は日々の継続が大切ですので、どんなに忙しくても毎日10分でも15分でも弾くことを続けるようにしましょう。