平成23年度より小学校の新学習指導要領によって、小学校5年生、6年生において年間35年単位時間の「外国語活動」が必修化となっています。
目的としては、音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、積極的コミュニケ―ションを図ろうとする態度を育成し、コミュニケーション能力を養うこととなっています。
これまでは中学校で文法などを覚えた上で、文章訳が中心でいかにも受験勉強として英語だったものが今後はコミュニケーションを目的とした英語学習が展開されることとなっていますが、各家庭におけるお子さまの英語教育はどうしていくべきなのか、今回は子供の英語学習の気になるところをご紹介していきます。
子供に英語はいつから習わせるのがよい?
子供に英語を習わせ時期についてですが、その前に、習わせるべきか否かといった疑問もありますね。
もちろん、習わせるのにこしたことはありませんが、経済的な理由から他の習い事なども含め、英語習得をどうすれば良いのか悩むところでもありますね。
結論から言いますと、一般的に言われている通り、語学などの習得については早ければ早いほど良いと言われています。
しかし、最終的にはお子さまのやる気や取り組によって差が出ているのも事実であって、必ずしも早くから習わせたから英語が堪能になるといったことではなさそうです。
また習わせるのであれば、3歳頃が良いとされていますが、3歳くらいになると先生などが言っていることもある程度理解出来てきますし、取り組む姿勢なども比較的落ち着いて取り組むことが出来る為でもあります。
経済的な余裕もあり、お子さまも喜んで取り組めるようでしたら、3歳頃から英語を習わせるのがよいでしょう。
子供の英語は塾がいい?
習わせることを決めた後に迷うことは、塾などが良いのか、通信教材が良いのかなど、CMやチラシなどを見ると迷ってしまいますね。
CMや新聞などに入ってくるチラシ以外でも、近所の個人英語教室などからのポスティングチラシなども入っているご家庭があるのではないでしょうか。
中学校や高校で習う文法などは別として、小さいお子さまへの英語学習は主にヒアリングとスピーキングがメインとなります。
会話が出来るようになるためには、耳からたくさんのネイティブの言葉を取り入れて、自ら話す機会を多く作らなければならないことを考えると、塾などに通って実際の会話に馴染ませるのが良いですが、塾などに通うと経済的な負担も大きくなりますので、安価な通信教材で学習させるのもありです。
ただし、ご自宅で通信教材を定期的に行うには、親御さんの手助けも必要となりますし、定期的に取り組む環境作りも必要です。
定期的に継続させる自信がない方については、やはり塾などに通うのが効果的ですね。
しかし、お子さまがきちんと取り組むことが出来るのか分からない状態のうちに、必ずしも塾や通信教材にお金を掛けなくても手軽に取り組む方法もあります。
書店などで販売されている英語の本でCDやDVDが付録となっている物がありますので、そういった教材を購入し、自宅で流しておくだけでもお子さまの耳には自然と入ってくるものです。
教材を購入するのには変わりありませんが、通信教材のように数万から数十万もしませんので、数千円程度で始めることが出来ます。
また、3歳以下のお子さまに耳慣らしをしたい場合や手軽に始めてみたいといった方は、TVなどで放映されている語学番組などを流しておくだけでも小さいお子さまには効果があります。
必要であれば、録画を取って何度も繰り返し流すのも良いですね。
親御さんも一緒に楽しんで、一緒に日常英語を覚える気持ちで流してみてはいかがでしょうか。
意外と大人の方も耳に自然と入ってくるので、覚えてしまうフレーズなどもありますよ。
語学に関しては、少しでも多くの時間、ネイティブ言語に触れることが大切ですので、塾や通信教材に頼らなくても身近なところから始めてお子さまの関心度合いをみてみるもよいです。
子供の英語の効果は?
語学を学ぶ最終目的は進学受検の目的としている方もいますでしょうし、将来社会人になってから語学を活かす仕事を目的とする方もいますし、海外に目を向けて学ぶ方もいます。
小さなお子さまにはまだ目的など判断できませんが、やはりこれからの社会情勢においては英語をはじめ語学を取得しておくのは何かとメリットになります。
就職を探すのにも、外資系企業ですと英語は必須となっていますので、習得出来ていれば就職口の間口も広くなります。
ただし、先ほども述べた通り、低年齢のうちに語学を習得するのは効率が良いですが、あくまでもお子さま本人が楽しみながら取り組むのが前提です。
塾などに通っても泣いてばかりいる子や気が散ってまったく取り組むことが出来ていない子も中には見受けられます。
お子さまの姿勢によっては効果はおおいにありますが、親御さんの思いだけで無理矢理学ばせているような状態ですと、効果のほどは覚束きません。
先ほどのTV番組や本などを購入してきて興味、関心を仰ぐことから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
小さい頃から塾や通信教材などで学ばせるのも良いですが、とは言っても、やはり日本国内に居るとネイティブな言語に触れる時間はまだまだ少ない状態です。
手っ取り早く語学を習得するのはやはり海外に短期間でも住んでみるのが習得を早める良い機会です。
進学受検は終ってしまっていますが、社会人になってからの選択肢を広げる意味でも、大学などでホームステイや留学などを通じて語学を習得することを検討してみるのもひとつの方法ですね。
インターネットなどのオンライン教材もありますので、お子さまや親御様の環境に合った遣り方を選択してみてください。
Good Luck!