毎年11月の楽しみのひとつに、ボジョレー・ヌーボーの解禁日がありますね。
今年（2016年）のボジョレー・ヌーボーの解禁日はいつなのでしょうか。
そもそも、ボジョレー・ヌーボーってどんなワインなのか、なぜ解禁日が設けられているのかなど、ボジョレー・ヌーボーにまつわる内容を今回はお伝えしていきます。
ボジョレー・ヌーボーの由来を知って、今年はより一層深みのある味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ボジョレーヌーボー2016年の解禁日はいつ？
毎年イベントにもなっているボジョレー・ヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日と決められています。
今年2016年の11月の第3木曜日は11月17日（木）となっている為、この日が2016年のボジョレー・ヌーボーの解禁日となります。
解禁日には例年、全国各地で様々なイベントが催され、とくにワイン専門店などはパーティーなどを盛大に開催してワイン愛好家の皆様を盛り上げています。
皆様のお住まいのエリアにもワイン専門店などがありましたら、一度情報を得てみてはいかがでしょうか。
ボジョレー解禁日に合わせて入荷などの情報も得ることが出来ます。
ボジョレーヌーボー解禁日はなぜある？
ボジョレー・ヌーボーの解禁日は1967年にフランス政府によって11月15日で制定されていたものが、1984年より11月の第3木曜日になりましたが、そもそも何故ボジョレーには解禁日が設けられたのでしょうか。
収穫後のワインを1日でも他の店よりも出荷して売上を上げることを目的としてしまった結果、ワインとして十分に熟成されることなく出荷される状態になってしまった為、11月15日を解禁日とし、ワインとして十分熟成させるようにしたのが理由となっています。
解禁日が11月の第3木曜日午前0時に改められた理由としては、フランス国内では日曜は店などが休みで、15日が日曜と重なると売上に影響が出る為、休日と被ることのないよう11月の第3木曜日に設定されることとなりました。
各国の現地時間によって、11月の第3木曜日の午前0時に一般への販売が解禁されるますが、日本は時差の関係から先進国の中でも最も早く解禁の時を迎えるために、ワインは例外的に空輸されています。
なお、解禁日はフランスのワイン法による規制の為、仮に解禁日より前に販売を行っても日本国内で法的に罰せられることはないようです。
ちなみに、一番最初は11月11日が解禁日だったといわれており、これは、ボージョレ地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのがおおよそ11月11日であった為であり、また、この日はサン・マルタンの日という聖人の日でもあったため、縁起もあってボージョレ・ヌーボーの解禁日になりました。
しかし、後になって11月11日はサン・マルタンの日から無名戦士の日に変更されてしまったため、その日から一番近い別の聖人の日、サン・タルベールの日である11月15日に解禁日を移したと言われています。
ボジョレーヌーボーは一般のワインと違う？
ボジョレー・ヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯ボジョレーで生産される試飲新酒仕様の赤ワインのことであり、通常の赤ワインとは異なっています。
試飲新酒の仕様の為に、通常のワインよりも早めに試飲することが出来なければ試飲新酒の意味がなくなるので、ブドウを収穫したら速やかに醸造してボトルへ詰め、収穫したその年の11月に出荷を済ませることとなっています。
単なる新酒のみではなく、造り方にも大きな特徴があり、「マセラシオン・カルボニック」という醸造方法が用いられています。
「マセラシオン・カルボニック」は日本語で「炭酸ガス浸潤法」といい、通常は収穫したぶどうを破砕してから発酵させますが、マセラシオン・カルボニック法では、破砕せず縦型の大きなステンレスタンクに上からどんどん入れていきます。
この方法で造ったワインは色が濃く、渋みや苦味が通常のワインより少なくなり、味わいもまろやかになって、炭酸ガスによって酸化が防止されるのでワインが非常に新鮮に仕上がるために、新酒の状態でも充分美味しく飲めるものになっています。
まとめ
ボージョレ・ヌーボーのおしい飲み方ですが、新鮮さが特徴のため、少し冷やしたほうがすっきりと味わうことが出来ます。
通常のワインは、冷やしすぎるとタンニンによる渋みが強調されて飲みにくくなる傾向にありますが、ボージョレ・ヌーボーは渋みが出ないような造り方をしているので飲み難くなることがありません。
冷蔵庫で1時間くらい冷やして、お料理とともに飲むのがよく、早飲みタイプのワインのため、購入後は出来る限り早いうちに飲みきってしまいましょう。
読み方も「ボジョレー・ヌーボー」「ボージョレ・ヌーボー」「ボジョレー・ヌヴォー」など微妙に異なった言われ方もあるようです。
今年のボジョレー・ヌーボーの味が楽しみですね。
くれぐれも飲み過ぎに注意を！