梅雨時期は通勤時、洗濯物の乾きなど不便なことも多く嫌いな方も多いですが、一方で、梅雨時期にはあじさい(紫陽花)が見頃を迎えますので、ちょっと視点を変えるとあじさいの可憐な花々に嬉しさを感じる事が出来るかも知れませんね。
今回はあじさい(紫陽花)の気になるところをご紹介してまいります。
今年の梅雨はあじさいの名所にでも出掛けてみませんか。
鎌倉明月院のあじさい見頃は?
紫陽花(あじさい)といえば鎌倉と出てくるくらい、あじさいでも有名な神奈川県の鎌倉ですが、その中でも「あじさい寺」と呼ばれているのが、鎌倉の明月院です。
呼び方は「めいげついん」となりますので、くれぐれも「みょうげついん」とならないように注意しましょう。
明月院にあじさいを植えたのは「手入れが比較的楽だから」という理由で第二次世界大戦後に植えたものが次第に有名になっていったといわれています。
境内には他にも、冬は蝋梅(ろうばい)、春は梅と桜が咲くなそ、1年中花が絶えず、紅葉でも有名なお寺です。
見頃は例年6月中旬頃から7月中旬頃のまさに梅雨時期のころですが、満開時には約2,500株のあじさいが咲き誇ります。
明月院のあじさいは約9割が「ヒメアジサイ」という日本古来からの品種で、西洋アジサイなどに比べて、少し小ぶりな花となっています。
淡い青色は「明月院ブルー」とも呼ばれピーク時には境内がブルー一色に染まります。
雨の中に咲く可憐なあじさいを見るのであれば、6月中旬頃から6月下旬頃が良いかも知れませんね。
■鎌倉 明月院
住所:鎌倉市山ノ内189
拝観料:300円(6月は大人500円、小・中学生300円)
※本堂後庭園(アジサイ・紅葉時期のみ公開)は別途500円
拝観時間:9:00~16:00(6月のみ8:30~17:00)
アクセス:JR「北鎌倉駅」より徒歩約10分
鎌倉明月院あじさい以外の見所は?
明月院はあじさいの他にも見所がありますので、あじさいと一緒に周辺の風情を味わうことが出来ます。
・本堂後庭園
本堂(方丈)裏手に広がる「本堂後庭園」は、ふだんは本堂の円窓ごしにしか見ることができませんが、初夏の紫陽花や3,000本の花ショウブが咲く時期と、紅葉の時期のみ特別公開され、立ち入ることができます。
方丈内の円窓は、悟りや真理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」とも呼ばれています。手前に枯山水庭園、奥に後庭園と二つの庭園があります。
・明月院やぐら
鎌倉の「やぐら」の中でも最大級のものといわれている「明月院やぐら」なども見所となっています。「やぐら」とは、土地が狭い鎌倉特有の中世の横穴式墳墓のことをいい、主に武士や僧侶など、当時の上流階級が葬られたといわれています。
本堂後庭園や明月院やぐらのほかにも、聖観音菩薩坐像を祀る「方丈」や、開山の密室守厳像が祀られている「開山堂」など見所がたくさんあります。
鎌倉明月院あじさい混雑は?
明月院に限らず、あじさいの季節の頃は他にもあじさいが咲き誇るお寺がたくさんある為、鎌倉全体が観光客などで賑わい人出が多くなります。
あじさい時期に限らず、休日などはとくに人出が多く、老若男女人気のエリアですので、混雑は想定した上で出掛けるのが良いでしょう。
お出掛けの際には公共交通機関の利用をおすすめします。
朝早めの時間であれば、比較的人出が少ない状況の時もありますが、天候などにも左右されますので、観賞ルートは事前に調べた上で出掛けましょう。
まとめ
あじさいの名所と呼ばれているところには多くのあじさいの花があって確かに見応えはいいですが、ご近所などで咲いているあじさいなどでも十分季節感を実感することは出来ます。
忙しい日常ですが、ちょっと視点をずらしてあじさいの可憐の花に目を向けてみてはいかがでしょうか。
嫌な梅雨も少しは好きになることが出来るかも知れませんよ。